コンサルタントの魅力

コンサルタントの魅力は幾つか挙げることが出来ますが、その一つは、サラリーマンの中では高収入であることです。コンサルティングの理念として、専門スキルを有した人は相応の報酬を受けられるというのが鉄則になっています。ですからコンサルタントは中小のファームに属していても、それなりの収入を得ています。ファームも給与を投資だと見做しているのですが、その背景には、より多くの知識、深い経験をスタッフに与えることが大切だという哲学があるのです。もちろん株式会社の経営者と比べるとそれほど高額の給与と言えないのかもしれませんが、生活する分には十分な額であることは間違いありません。 ちなみに、私が以前働いていた企業が、タイを中心に展開しているコンサル会社だったのですが、中小企業ではあるものの、スキルのあるコンサルタントは、やはりそれなりに収入があったようでした。 コンサルタントの魅力は給与の額だけではありません。自由度が高いのもその一つです。上司に進言する時も気を遣いませんし、先輩・後輩の上下関係もありません。人間関係に悩まされないのも大きな魅力だと言えます。その他の魅力としては、クライアントとの信頼関係を築けることが挙げられます。自分の助言で成功したクライアントは、必ず尊敬の眼差しを向けてくれます。尊敬されるために仕事に従事するわけではありませんが、他人に頼りにされるのは悪い気がしません。また、社会的貢献を感得し易いのも魅力です。クライアントの業界に付加価値を提供することになるため、知的な生産の結果が他人の喜びに変わるのを感じ取れるのです。以上のように、コンサルタントの魅力は枚挙に暇がありませんが、共通するのは、変革の最中で主役になれることです。社会のダイナミクスを感じることのできる仕事は、コンサルタントを除いて他にあるでしょうか。