マネージャーとは

マネージャーは、コンサルティングファームが受注する案件を滞りなく処理できるように、コンサルタントを纏め上げる役割を担っています。クライアントの指示を戦略に反映させるように取り計らうのに始まり、質の保全、スケジュールの管理を徹底します。マネージャーは人間的にも尊敬される人でなければ務まりません。忙しいコンサルタントを励ましたり、場合によっては叱ったりするのも大切な仕事だからです。クライアントに迷惑を掛けないためにも、コンサルタントが全力を尽くせるようにリーダーシップを発揮できること、それがマネージャーに求められる資質なのです。マネージャーは他にも予算を管理します。コンサルタントは通常時間給で働いています。ですから時給の高いコンサルタントに長時間働いてもらうと、相応の予算を準備しなければなりません。クライアントが払える額は決まっていますから、時給の高いコンサルタントと低いコンサルタントを上手く配置することもマネージャーの仕事なのです。マネージャーはクライアントにとって統括責任者です。ファームにはパートナーと呼ばれる、役員らしき人も存在しますが、彼らは実際の案件に目を通すわけではありません。万一商品の出来が悪く、クライアントがクレームを入れる時は、マネージャーが窓口となるわけです。大変な責務を負っていますが、仕事が成功すればメンバーから尊敬される役割でもあります。どのファームでも、コンサルタントはマネージャーに憧れて仕事に励むものです。良くも悪くも、マネージャーの手法が若いコンサルタントに大きな影響を与えます。