アナリストとは

コンサルティングファームは通常、コンサルタントを4つのランクに振り分けています。その内最も低いランクとされているのが、「アナリスト」です。アナリストは新卒の社員が早速担うことになります。アナリストから昇格するとコンサルタントと呼ばれるようになりますが、アナリストである間はコンサルタントの傍で勉強するのが仕事です。先輩に倣ってクライアントから聴取したり、チームのミーティングに参加したり、情報の収集、分析を経験したり、資料を作成したりするのが主な業務です。コンサルタントはアナリストの用意した資料を基に仮説を立てることから、資料作成は新人とはいえ、正確に実施しなければなりません。万一資料が間違っていれば、コンサルタントの仮説、検証が無駄になってしまいます。資料作成術もそうですが、アナリストの実務は全てコンサルタントの真似をして学びます。研修で全てを習得できるわけではありません。因みにアナリストとしてどれくらい経験を積めばコンサルタントになれるのかは、ファームによって異なります。多くのファームでは数年も経てば、優秀な人材から次々とコンサルタントに昇格させているようです。さて、コンサルタントに昇格すれば、プロジェクト内の1工程を任され、その工程の範囲で自由に仕事を進めることが出来ます。適宜マネージャーに進捗状況を報告する必要はあるものの、進行が遅れていない限り、細かな指示を仰ぐことはありません。例えばマネージャーから「この課題をよろしく」と言われることはありますが、そこから先の仕事内容はコンサルタント自身が決めることになります。アナリストとの大きな違いは、このセルフマネジメントにあります。自分のスケジュールを自分で立てて管理するのは意外に難しいもので、慣れるまでは時間が掛かります。コンサルタントとして実務を積んでいくと、知識や経験も充実してくるため、クライアントとのコミュニケーションもスムーズになり、いよいよマネージャーに昇格する機運が高まります。通常は数年間コンサルタントを経験すれば、優秀だと認められた場合、マネージャーに昇格します。