月: 2020年4月

不規則な労働

皆さんがコンサルタントと聞いてイメージするのは、都心の綺麗なオフィスでパソコンに向かって働いている姿なのかもしれません。しかし現実にはかなり泥臭い働き方をしているのがコンサルタントなのです。特に実行系のコンサルタントは、クライアント先に常駐することがよくあります。この場合、参加するプロジェクトが変わるたびに、新しいクライアント先に出向して働かなければなりません。クライアントのオフィスが地方にあれば、事実上の単身赴任状態を強いられることもあります。その上、ファームに戻って報告しなければならないことも起きますから、その度に飛行機で東京に帰るのです。実行部隊として活躍しているコンサルタントの中には、ファームにほとんど帰社していない人もいます。クライアント先に常駐するとなると、様々なことに気を遣わなければなりません。お客様の巣にお邪魔するわけですから、自由に行動することも出来ません。ある程度の規模の会社がクライアントである場合、大抵コンサルタント用の部屋や部署を作ってくれます。コンサルタントはそこで働くわけですが、労働時間のルーティン等は、クライアントの社員と同様になります。コンサルタントとクライアントが肩を並べて働くことで、クライアントは安心感を得られると言います。ですからファームのパートナー自ら派遣を提案するわけですが、コンサルタントとしてはかなり疲れる環境であることは間違いありません。ベテランのコンサルタントにもなると、ファームから離れて働ける方が望ましいと考える人もいますが、新人はそこまでの心境には至らないでしょう。